Episode.3 株式取引が上達するように、「ROE」の意味について正しく理解してみた

ROEは「 Return On Equity」の略です。

※日本語では「自己資本当期純利益率」「アールオーイー」と呼びます。

   決算短信有価証券報告書などでは「自己資本利益率」と略されている場合もあります。

 

■結論

 ROEは、株主の所有分である自己資本を元手に、どれくらいの利益を稼ぎ出すことができているか、を見る指標です。

 

■指標の使い方

 自己資本は、貸借対照表純資産の部の「株主資本 +その他の包括利益累計額」で求められます。

企業の収益力を利益の“金額”だけで判断しようとすると、規模の大きい企業のほうが規模の小さい企業より収益力が高い、と判断してしまいかねません。そこで、「自己資本に対する当期純利益の割合」を使って企業規模の大小にかかわらず同じものさしによって収益力を測ろうというのが ROEなのです。

 

 

■計算方法

 自己資本 300で当期純利益 45の A社と、自己資本 20,000で当期純利益 2,400の B社では、利益の額だけを見ると B社のほうが収益力で優良のように見えます。しかし、 ROEを比べると、 A社は 15%、 B社は 12%となり、 A社のほうが自己資本を効率的に使って高い利益率を叩き出しているということがわかります。 ROEが高いほうが株価は上昇しやすいです。

 

 

ROEの意味を理解するために

 一般に、 ROEが高ければ収益力の高い優良な企業、低ければ収益力の劣る企業という評価がなされます。 ROEが高いほうが将来の収益獲得能力が高く、ひいては企業価値向上による株価上昇が期待できることになります。そのため、投資対象として ROEが高い企業を選ぶのが得策です。では、 ROEの低い企業は投資対象に値しないかと言えば、決してそんなことはありません。逆に ROEが低い企業を選んで投資し、将来その企業の ROEが改善して収益力が高まり、株価も大きく上昇するのを待つのも1つの手法です。最近では多くの企業が ROEの向上を経営目標として掲げています。現時点で ROEが低い企業も、 ROEの向上を目指して努力を続けています。低 ROE企業が企業努力により高 ROE体質に生まれ変わり、優良企業の仲間入りとなる可能性も大いにあります。そうなれば株価も今よりはるかに高い水準にまで上昇することが期待できるのです。もしくは ROEが高いにもかかわらず株価が低い、つまり収益力が高いことが正当に株価に反映されていないと思われる企業を探すのもよいでしょう。その際、 ROEだけでなく PERも併用して考えるようにしてください。なぜなら、 ROEは企業の収益性を示す指標ですが、計算式を見てもわかるとおり、株価を介在したものではないからです。「 ROEが 20%の企業の株価が 1,000円だから割安」「 ROEが 3%しかない企業の株価が 200円なら株価は割高」という使い方はしません。 ROEはどちらかと言えば、割安株を探すときよりも成長株を探すときに活用します。

 

 

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