Episode.14 株式取引が上達するように、「テーマ株の注意点」について正しく理解してみた
■結論
業績が伴わず、将来の業績向上という淡い期待感だけで株価が上昇したというテーマ株の典型例です。個人投資家の多くは、テーマ株に積極的に投資する傾向があります。
確かに短期間に株価が大きく上昇することが多いですから、「簡単に利益が狙えそう」と思ってしまいがちです。しかし、実際に手掛けてみるとわかりますが、買ったとたんに株価が急落してしまうことが頻繁にあります。値下がりした株を持ち続けても株価が元に戻ることなく、ズルズルと下がり続けてしまうことが非常に多いです。
株式投資で大きな失敗を避け、勝ち組投資家を目指すのであれば、テーマ株には手をださないようにするのが賢明です。
■テーマ株の意味を理解するために
個人投資家の方にぜひ注意していただきたいカテゴリーがあります。それが「テーマ株」と呼ばれるものです。以前は「材料株」などと呼ばれたりもしました。
テーマ株とは、その時々の株式市場において注目されているテーマに関連した企業のことです。過去には例えば「仮想通貨」「 A I(人工知能)」「自動運転」「フィンテック」といったテーマに関連した企業の株価が大きく上昇しました。 2013年には「バイオ関連」の銘柄が軒並み急上昇したのも記憶に新しいところです。また、地震や水害といった自然災害が起きたときにも、それにより業績の改善が期待できる企業の株価が急上昇します。さらには、特定のテーマではなく、その企業の個別的な要因(新技術開発や新商品発売など)による将来の業績変化に期待して株が大きく買われることもあります。
ポイントとなるのは、いずれのケースにおいても足元の業績がどうであるかは関係なく「将来の業績が大きく改善するだろう」という投資家の期待により株価が大きく反応しているという点です。
個人投資家がテーマ株へ投資することはお勧めしません。なぜならテーマ株は足元の業績の裏付けがなく、「将来の期待感」のみで株が大きく買われているからです。その期待感は非常にはかないものであり、多くの場合は株価が短期間で大きく上昇した後、急速に下落してしまいます。株価が上昇前の水準にまで戻ってしまうことも多々あります。もし成長株であれば、足元の業績が好調であるため株価が長期間上昇しやすいですし、割安株であれば、株価はすでに割安な状態なので、そこから大きくは下がりにくいです。しかし、テーマ株には成長株や割安株のような、株価を支える要因がありません。投資家からの将来の業績変化という期待がしぼんでしまえば、株価はあっという間に値下がりしてしまうのです。
①ジェイソン流お金の増やし方(厚切りジェイソン)
〈Amazon〉
〈楽天〉
② 投資家心理を読み切る板読みデイトレード術(けむ。)
〈Amazon〉
〈楽天〉
③ 株を買うなら最低限知っておきたい ファンダメンタル投資の教科書 改訂版(足立 武志)
〈Amazon〉
〈楽天〉
④ マーケットのテクニカル分析(ジョン・J・マーフィー 他2名)
〈Amazon〉
〈楽天〉
https://a.r10.to/haNzzS
⑤ MarketHack流 世界一わかりやすい米国式投資の技法(広瀬 隆雄)
〈Amazon〉
〈楽天〉
⑥オニールの成長株発掘法 【第4版】(ウィリアム・J・オニール)
〈Amazon〉
〈楽天〉