Episode.12 株式取引が上達するように、「成長株の探し方」について正しく理解してみた

■結論

 「成長株」を探すとき注目すべきは、なんと言っても売上高や利益が毎期順調に伸びているかどうかという点です

※過去 3年程度の業績の推移を見て、売上高と利益が毎年増加傾向にある企業を探しましょう

 

■探し方

 チェックすべきはしき、業績欄となります。会社四季報の業績欄には、過去 3〜 5期分の業績(売上高、営業利益、経常利益、当期純利益)と、当期および来期の 2期分の業績予想、および第 2四半期決算(いわゆる中間決算)の数値が掲載されています(発売号や企業の決算期の違いによって、これとは若干異なる構成になっている場合もあります)。

 まず、過去 3年程度の業績の推移を見て、売上高と利益が毎年増加傾向にある企業を探しましょう。あるいは、気になっている企業のページを見て、その企業の売上高と利益をチェックする方法でも結構です。とりあえずは売上高と経常利益を見れば OKです。

 ただ、過去 3年程度の期間だと、本物の成長株だけではなく、成長株ではないのにたまたま過去 3年は増収増益で調子が良かった、という企業もかなり混ざってしまいます。そうした企業を外すためには、過去 10年間の業績の推移をチェックする必要があります。過去 10年間の業績が、増収増益の傾向で推移していれば問題ありません。そうではなく、年によって売上や利益の増減が大きくなっている企業は、成長株ではない可能性が高いので外してしまってもよいでしょう。

 会社四季報を見る限りでは、どちらも増収増益が続いていて、成長株であるように見えます。しかし、過去 10年の業績を見ると、大きな違いが見えてきます。過去 10年の業績が増加傾向にある場合は成長株と判定します。一方、年により業績が大きくぶれている場合は、成長株ではないと判定するのです。余裕があれば、ここまで検証したほうが、成長株をより効果的に探すことができます。もちろん、過去の業績がぶれていても、今後将来的には成長株になるものもあるでしょう。しかし、約 3,700社もある上場企業の中から投資対象とする銘柄を絞るためには、ある程度割り切ってしまったほうが効率よく探すことができます。

 

 次に、業績予想に目を向けましょう。ここには当期と来期の売上や利益の予想が掲載されています。しかし、過去の業績が売上、利益とも順調に増加していても、当期以降、売上や利益が減ってしまうような予想であれば、「成長株」とは言えません。株価は将来を見据えて動きますので、将来に向かって売上や利益が成長していなければ株価の上昇は見込みにくいのです。成長株としてのそれまでの評価が剥がれ落ち、株価にマイナスの影響を及ぼすこともあります。また、売上や利益が将来増加する見込みであっても、それまでの増加スピードに比べて明らかに鈍化しているようなケースも要注意です。投資家が増加スピードの鈍化にがっかりして、保有株を売ってしまうことも考えられるからです。

 

 

 

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