Episode.4 株式取引が上達するように、「配当利回り」の意味について正しく理解してみた
■結論
配当利回りの意味は、現在の株価で株を買った場合、配当金により年間で何パーセントの現金収入を得ることができるかを表したものです。
■指標の使い方
配当利回りはＰＥＲ同様、ここでも１株当たり配当金は当期の予想数値を使うようにしてください。株価は将来を反映するものですから、前期以前の実績値にはあまり意味がありません。すでに払い終わった過去の配当金より、これからどれだけの配当金をもらえるかが大事です。あくまでも分子の１株当たり配当金は予想値を用いるようにしましょう。
■計算方法
例えば、現在の株価 1,000円、 1株当たり予想配当金が 40円の銘柄であれば配当利回りは 40 ÷ 1,000 × 100 ＝ 4％となります。税金の影響を無視して考えるなら、もし配当利回りが ４％なら、配当金の額が今後も不変であれば 25年間配当金をもらい続ければ、配当金によって投資元本が回収できます。当然ながら、配当利回りが高いほうが、投資金額に対してより多くの配当金をもらえるので株価は割安と言えます。
■配当利回りの意味を理解するために
配当金は株価の下支え効果を持ちます。配当利回りが変動する要因は「１株当たり（予想）配当金の変動」と「株価の変動」の２つです。 １株当たり（予想）配当金が上昇するか、株価が下落すれば配当利回りが上昇します。株価が下落して配当利回りが高くなってくると、配当金目当ての買いが入ることによる株価の下支え効果が期待できます。
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